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「しない」デザイン


(少し前になってしまいましたが)去る7月18日、「クールミントガム」「おいしい牛乳」のパッケージデザインやNHK「デザインあ」等で知られる、グラフィックデザイナーの『佐藤 卓』氏のデザインセミナーに行ってきました。


ちなみにこの佐藤卓氏のセミナーが鯖江であること自体、あまり福井市では告知されていなかったようで・・・

ちょうど一年前、スケジュールの都合から六本木でのオープンセミナーにて佐藤卓氏のお話を聞きそびれていた自分は、セミナー3日ほど前にとある方のFacebookのアップにて偶然に知り、
「おいおい!!!リスペクトしているあの!佐藤卓氏が来福されるとは!!!!」
と大慌てで鯖江商工政策課の方にとっても「熱い」メールを送ってしまいました。

 
会場に着くと周りは知った方の顔も多く、メガネでも広告でも商品にしても「デザイン」に携わる者にとって佐藤卓氏は憧れの存在なのだと実感。



セミナーの内容は「おいしい牛乳」のパッケージデザインに隠された(?)秘密や、「デザインあ」の想いなど、短時間ながら同じ広告デザイナー(同じというのも恥ずかしいくらいおこがましいですが・・・)出身の先輩として目から鱗の内容でした。

なかでも大変興味深く感じられたのが「デザイン『しない』」というメインタイトルにも書かれた言葉です。

グラフィックデザイナーなのに「デザインしない」とは自分にとってはこれいかに?と興味津々。


電通で「広告デザイン」をしていた佐藤卓氏が独立したてのころに感じた「モノが良ければ広告はいらない」という想いの元に、なんとサントリーにものつくりからやらせてくれ!と突撃をしたそうです。

そして出来上がったものが「ニッカウィスキー ピュアモルト」

実はこの「ピュアモルト」にもいろんな計算が施されており、特に「瓶」にはフォルム的にも消費者に「取っておきたくなる」とか「小物入れなどに再利用したくなる」など、飲んだ後に『消費者にデザインさせる』様に作られているそうです。


一見、シンプルすぎるデザインのその後は消費者がデザインする。

だからグラフィックデザイナーはそれを邪魔しない。


そのためにラベルも水ですんなり剥がせたりするとか。



「モノが良ければ広告はいらない」

という当たり前ですが、ある種広告デザイナーとしては相対するお話や

「道端の石を危ないなーと『気づき』、その石を除けることもすでに『デザイン』」

という想いなど、それらの言葉を聞いたとき「デザイン」というものに対して自分の中で何かがはじけたような感覚が起こりました。 


広告デザインをはじめたばかりの頃はその立ち回りの(ある種)派手さから「佐藤可士和」氏が好きだった自分も(もちろん今もリスペクトしてますが)独立後から「デザイン」というものを深く考えるようになり、また今回のお話を直に聞いてますます佐藤卓氏の魅力にはまるとともに、これから自分(達)が進むべき「デザイン」の道を模索する『アイデア』をいただいた一日となりました。

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